フィードバック
こんにちは。事務局の安達です。
今回は、運動と脳の関係について1部だけですがお話させて下さい。
PRT療法の理論にも出てきます
フィードバック、フィードフォワード。
この機能というのは人が生きていく上でとっても必要な事です。
皆さんは、歩くときに意識して歩いていますか?
○○筋を収縮させて○○筋を弛緩させて…
なんて事は大凡の方は考えないはずです。
では、なぜ自然に行えるのか???
これは、過去に固有受容器や感覚、から得た情報を元に
歩行という行動をフィードフォワードしているからです。
なので、痛みがあり跛行する期間が長い方は
なかなかケガをする前の歩行に戻りにくいのです。
前記にあります固有感覚受容器、感覚を脳に送るという
フィードバックは本当に大切になってくるのですが
歩行以外にもこんな例があります。
「特定の事をすると痛みが出る」こんな方見た事ありませんか?
炎症もない、患部も治癒しているのにも関わらずです。
特に痛み期間が長かった方に起こりやすいのですが
こういった方は主に「また痛みが出たら怖い。」という気持ちが
「これをやったら痛くなる。ほら痛くなった。」という情報を
情報として刷り込んでいることで起こります。
この場合は、同じような動作をやらせて
「ほら、痛くないですよね?」と本当は痛くないという
成功体験のようなものを繰り返し行うのです。
そうすることによって情報は書き換えられていき
「これをやっても痛くない!!」という状態になってきます。
情報というのは、良い情報も良くない情報も全て記憶されてしまうので
施術家としては、良くない情報をなるべく上書きするということが求められます。
話を歩行に戻しますと…
足裏からショックが伝わるのは、50m/s。
ちなみに、接地前にハムストリングスを収縮して
膝を屈曲してショックを低下させているのですが
この反射は34-42m/sとされています。
ここでおや???となります。
筋肉を動かす方が遅いんです。
なのに、私たちは歩けていますね。
ここで、フィードバックが活かされているのです。
このフィードバックに着目した手技こそPRT療法です。
手技で情報を脳に送り、運動時にはその情報をもとに
次の準備をしているので動作が変わります。
本当にチョコチョコって行っただけで変化出るので不思議です。
このお話だけでも施術に活かす事は十分に可能です。
ぜひ、皆様の新たな情報として取り入れてい頂ければと思います。
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